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情報公開文書

 
【研究課題名】 スポーツ傷害の現状とその予防について~下肢傷害予防検診を通して~
【研究責任者氏名】 整形外科 学内講師 小川 宗宏
【研究機関の名称】 奈良県立医科大学 整形外科学教室
【研究機関の長】 奈良県立医科大学 学長 細井 裕司
【研究概要】
この研究は奈良県立医科大学の医の倫理審査委員会で承認、学長許可を得ております。
 
研究対象者
奈良県体育協会所属の有資格者(医師・アスレティックトレーナー他)とNPO法人奈良野球少年を守る会が主催する、下肢傷害予防検診に参加したスポーツ競技選手の方々を対象とします。
 
研究の意義
日本国民全体のスポーツへの関心はもともと非常に高く、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催も近づき、今後更にスポーツに興じる人口の増加が予想されます。
その中で、スポーツ競技中に1回の大きな力が加わることにより生じる損傷である「スポーツ外傷」と、スポーツ競技中の小さな力が繰り返し特定の部分にかかって生じる損傷である「スポーツ障害」を、一つにまとめたものを「スポーツ傷害」と言いますが、それを抱える人々も増加しており、その早期発見・早期治療、そして予防は大きな課題とされています。
しかし、そのための選手への介入はこれまで十分でなく、また安全管理や予防についての医科学的知識を十分に持つ指導者も不足しているとされています。選手が最大限にパフォーマンスを発揮し活躍するにはスポーツ傷害の予防が不可欠であり、また受傷後の競技復帰にも正しい傷害管理とパフォーマンス評価を踏まえた指導が必要となります。
 
研究の目的
 奈良県内のスポーツ選手に対してメディカルチェックやパフォーマンステストを行い、スポーツ傷害の早期発見およびリスク評価を行うことで予防へ繋げると同時に、その指導者にスポーツ傷害についての安全管理対策や医科学的知識を提供し普及させることを目的として下肢傷害予防検診が行われます。この検診を通じて、下肢のスポーツ傷害の現状を把握し、スクリーニングテスト結果との相関関係を明らかにして、スポーツ傷害予防のための効果的な介入方法を検討することが主な目的です。更にそれが明らかになれば、より効果的な検診が可能となり、その普及によってスポーツ傷害予防へ貢献できることになります。
 
研究の方法
評価項目
選手対象のアンケート(年齢・性別・身長・体重等のデータ、既往歴、競技歴、現在症状があればその詳細等)
エコー検査(各筋腱・靭帯・骨の形や動きの異常の有無、異常血流の評価)
下肢機能テスト(関節可動域、筋力、柔軟性の評価、特定動作で測定するパフォーマンステスト等を含む)
 
評価方法の概要
アンケート結果から現在のスポーツ傷害の有無や、過去のスポーツ傷害の有無によって分類します。
それぞれのエコー検査や各種下肢機能テストの結果を比較し、その関係を評価します。
以上の結果から、効果的な介入方法を検討します。
 
研究期間
本研究申請の承認後の2018年10月15日より、5年間を予定しております。
 
本研究における費用負担ならびに補償
本研究で使用するデータは全て、「奈良スポーツ検診」内で行われる無償のアンケートや検査の結果を用いたものであり、本研究にご協力頂く方々への新たな経済的負担は発生しません。
 
本研究における利益相反
本研究グループは公的資金以外に資金提供を受けておりません。
 
個人情報の扱い
取得したアンケートや検査結果から、個人を特定できる情報を削除し匿名化します。研究の成果は、提供者本人やご家族の個人情報等が明らかにならないようにした上で、学会や学術雑誌及びデータベース上などで公に発表されることがあります。

肖像権に関する取扱いについて
スポーツ検診中にスタッフが撮影した写真が、新聞、雑誌、報告書、案内書、関連ホームページ等で公開されることがあります。
ご理解ご協力をお願い申し上げます。

 
本研究参加の同意拒否と同意撤回
本研究の対象の方々には、協力を同意されない権利、または一度同意した後に中止される権利があります。協力を断っても「奈良スポーツ検診」での十分な検査・アドバイスが受けられない等の不利益を受けることは一切ありません。
 
【研究計画書および研究方法に関わる資料の入手・閲覧】
研究計画書の入手・閲覧をご希望される研究対象者は相談先にご連絡下さい。
他の研究対象者などの個人情報及び知的財産の保護などに支障がない範囲内に限り入手閲覧が可能になります。ただし、入手閲覧の目的によっては入手・閲覧をお断りする場合があります。
研究方法については研究概要をご参照下さい。
 
【連絡先】
整形外科 小川 宗宏
〒634-852 橿原市四条町840
電話:0744-22-3051
E-mail mogawa@naramed-u.ac.jp